行って来ました(ドレス試着編)
2004年8月8日 ダンナとの生活行って来ました、ブライダルフェアに。
まずは県内で一番便利がいい駅の近くにある結構大きなホテル。
私と婚約者と2人で・・・。
2人とも無茶苦茶「ラフ」としか言いようのない格好で。
彼は色のはげたジーパンと同じく色のはげたポロシャツ。
私は色のはげたジーパン生地のロングスカートとタンクトップの上にカッターシャツを羽織った格好。
しかも2人とも足元はサンダル。
受付が2階とのことでエレベーターを終りると、中年の案内おじさんが登場。
「今日はブライダルフェアでお越しですか?」
「そうですけど・・・。」
「じゃあこちらへ」
と案内されたのが受付。
「これに御記載をお願いします」
彼は字を書くのが嫌いなので、紙を渡されるととっとと私に振ってくる。
しかたないので私が記載。
あえて職業欄は空白のままにしておいた。
「もう一緒にお住まいなんですね」
「そうです」
「どのような感じでご希望ですか?」
「写真だけを希望なんですけど・・・。式とか披露宴はする気がないです」
そう言った途端、おいちゃんの目が私たちの服装に注がれた。
・・・あっ、明らかに貧乏カップルって思ってる!!
職業欄書かなかったしなあ・・・。
きっと年を食ったフリーター同士って思ってるんだ。
多分じゃなくて、ほぼ確信に満ちた空気が流れた・・・。
「今日はどのようなご用件で?」
「(だーかーらー)写真婚希望なんで、ドレスとかを見に」
「式はされないんですね」
「しません」
「ご両親様とかご親戚様とかは?」
「好きにしたらって言ってました。実家も遠いし」
やっぱり視線に哀れみを感じる。
結婚を反対されたカップルと見てるな。多分。
両方とも職なしで貧乏なのにって反対されて、それでも結婚するんなら勝手にせえって親父に怒られ、金がないので写真だけを取りに来たってシナリオかな?そんな感じだろうな。
「当ホテルでも写真婚プランはありますので。じゃあドレスをご案内しましょう」
おいちゃんに2人テクテクついて行く。
着いた所はかなり広い会場。
披露宴用の食事や写真が飾ってあり、BGMに生演奏つき。
会場の3分の1のスペースが新婦用の試着用スペース。
洋装と和装を半分で区切ってある。
「じゃあこちらへ。○○さ〜ん!。こちらの方ご案内です!」
出てきたのは商売上手を絵に描いたような、これまた中年のおばちゃん。
中年のおじちゃんも笑顔で出てきて名刺をくれる。
私たちの住所を見て「近くにウチのスタジオがありますよ」って御親切に場所まで教えてくれた。
まだここにするって決まってないってば・・・。
なんでこんなにテンポが速いの??
気がつくと中年のおばちゃんに手を引かれ、ついたての裏へ。
2−3人の女性が試着中だった。
「どんなドレスがお好みですか?」
「自分に似合うドレスが分からないので、お任せします」
「こういうのは初めてですか?」
「はい」
「じゃあまずはこれから着てみましょうね」
そう言われて出されたのが胸元に花がいっぱいついた少しクリームがかったドレス。
「その前にっと・・・服を脱いでこれをつけましょう」
恥ずかしいって。
そう思っている隙に、なんかよく分からないものを履かされる。
ドレスの支えになるような、すそをふわっと見せるやつ。名前知らないけど。
「じゃあ少ししゃがんでくれる?」
おいおいっっ!!タメ口かいっっ!!
言われるとおりにかがむと、上からドレスを被せられる。
「じゃあ腕を出して」
結構きつい・・・うっっ。
「背丈が低いから、これを履いて」
低くて悪かったねっっ!!
出されたのが高さ10cmのハイヒール。
転ぶぞ・・・。
「じゃあだんなさんに見せに行きましょうか」
歩こうとするとすそを踏んずけて転びそうになる。
「あっ、すそは蹴るようにして歩いてね」
もっと早く言えよ・・・。
ついたての奥から出て、鏡の前へ。
見ると今まで見たことのない私がいた。
・・・誰だこれ??
「それでこれをつけてっと」
おばちゃんが髪飾りとベールをつけてくれる。
鏡の中には、どこから見ても花嫁さんの私がいた。
メイクは全くしていないけど。
一瞬浮かんだ慣用句。『馬子にも衣装』
しか〜〜し。
彼の感想は・・・
「あんたの好きにしたらええよ」
おいこらっ。感想を聞いとるんじゃっ!!
「う〜〜ん・・・」
黙ってしまった。
「じゃ、次に行きましょうね」
再びおばちゃんに連れられてついたての後ろへ。
そこで再びしゃがんでドレスを上から「引っこ抜く」。
脱いでしまえば単なる「間抜け」な格好でかなり恥ずかしい。
何でもいいから早く着せてよって感じ。
次に着たのは長袖のレース柄のドレス。
これもかなり花がついてて派手傾向。
同じ要領で着せられて、再び鏡の前へ。
彼の感想は・・・
「う〜〜ん・・・」
また感想なしかいっっ!!
「・・・もっとシンプルな方がいいかも。」
やっと感想が出た♪
けどいい感想じゃないじゃん。
ちくしょうめっっ!!
3つ目はかなりシンプル。すそが「メロン柄」。
つまりメロンの網の目の柄。
着替えてついたての前に行ってみる。
確かにシンプルな方がいいかも。
おばちゃんがまた髪飾りとベールをつけてくれるが
なかなかきちんと止まらず、すぐ取れてしまう。
おばちゃんの言い訳
「あんた、優しい髪してるね」
・・・どんな髪やねん!!
彼の前に行き、感想を聞くと
「前よりはええ」
・・・ほめ言葉か?それ???
3着着たところで結構疲れる。
ハイヒールが痛いし、動くたびにすそを蹴り続けるのも疲れた。
というわけで、試着は終了。
着替えていると、例の中年のおばちゃんが言ってきた。
「写真だけ取るの??」
やっぱりタメ語かいっっ!
「だったら、ウチのスタジオで取った方が安く上がるよ」
まさか、こいつもか・・・。
「ウチのスタジオにもドレスあるから、それから選んだらドレス代、メイク代やだんなさんの衣装代、写真2枚も込みで6万円台で済むよ」
やっぱりさっきのおいちゃん同様、このおばちゃんもうちらを「貧乏カップル」と読んでるに違いない!
「・・・彼と相談してみないとなんとも・・・」
そう言ってごまかしておいた。
しか〜し・・・おばちゃんはすごかった。
着替え終わって出てくると、すでに彼のところで話をしている。
どうやらさっきの話を彼にしているよう。
・・・おばちゃんパワー、あなどれず・・・。
商売上手だ・・・。
結局来週、そのスタジオを見学することになってしまった・・・。
<つづく>
まずは県内で一番便利がいい駅の近くにある結構大きなホテル。
私と婚約者と2人で・・・。
2人とも無茶苦茶「ラフ」としか言いようのない格好で。
彼は色のはげたジーパンと同じく色のはげたポロシャツ。
私は色のはげたジーパン生地のロングスカートとタンクトップの上にカッターシャツを羽織った格好。
しかも2人とも足元はサンダル。
受付が2階とのことでエレベーターを終りると、中年の案内おじさんが登場。
「今日はブライダルフェアでお越しですか?」
「そうですけど・・・。」
「じゃあこちらへ」
と案内されたのが受付。
「これに御記載をお願いします」
彼は字を書くのが嫌いなので、紙を渡されるととっとと私に振ってくる。
しかたないので私が記載。
あえて職業欄は空白のままにしておいた。
「もう一緒にお住まいなんですね」
「そうです」
「どのような感じでご希望ですか?」
「写真だけを希望なんですけど・・・。式とか披露宴はする気がないです」
そう言った途端、おいちゃんの目が私たちの服装に注がれた。
・・・あっ、明らかに貧乏カップルって思ってる!!
職業欄書かなかったしなあ・・・。
きっと年を食ったフリーター同士って思ってるんだ。
多分じゃなくて、ほぼ確信に満ちた空気が流れた・・・。
「今日はどのようなご用件で?」
「(だーかーらー)写真婚希望なんで、ドレスとかを見に」
「式はされないんですね」
「しません」
「ご両親様とかご親戚様とかは?」
「好きにしたらって言ってました。実家も遠いし」
やっぱり視線に哀れみを感じる。
結婚を反対されたカップルと見てるな。多分。
両方とも職なしで貧乏なのにって反対されて、それでも結婚するんなら勝手にせえって親父に怒られ、金がないので写真だけを取りに来たってシナリオかな?そんな感じだろうな。
「当ホテルでも写真婚プランはありますので。じゃあドレスをご案内しましょう」
おいちゃんに2人テクテクついて行く。
着いた所はかなり広い会場。
披露宴用の食事や写真が飾ってあり、BGMに生演奏つき。
会場の3分の1のスペースが新婦用の試着用スペース。
洋装と和装を半分で区切ってある。
「じゃあこちらへ。○○さ〜ん!。こちらの方ご案内です!」
出てきたのは商売上手を絵に描いたような、これまた中年のおばちゃん。
中年のおじちゃんも笑顔で出てきて名刺をくれる。
私たちの住所を見て「近くにウチのスタジオがありますよ」って御親切に場所まで教えてくれた。
まだここにするって決まってないってば・・・。
なんでこんなにテンポが速いの??
気がつくと中年のおばちゃんに手を引かれ、ついたての裏へ。
2−3人の女性が試着中だった。
「どんなドレスがお好みですか?」
「自分に似合うドレスが分からないので、お任せします」
「こういうのは初めてですか?」
「はい」
「じゃあまずはこれから着てみましょうね」
そう言われて出されたのが胸元に花がいっぱいついた少しクリームがかったドレス。
「その前にっと・・・服を脱いでこれをつけましょう」
恥ずかしいって。
そう思っている隙に、なんかよく分からないものを履かされる。
ドレスの支えになるような、すそをふわっと見せるやつ。名前知らないけど。
「じゃあ少ししゃがんでくれる?」
おいおいっっ!!タメ口かいっっ!!
言われるとおりにかがむと、上からドレスを被せられる。
「じゃあ腕を出して」
結構きつい・・・うっっ。
「背丈が低いから、これを履いて」
低くて悪かったねっっ!!
出されたのが高さ10cmのハイヒール。
転ぶぞ・・・。
「じゃあだんなさんに見せに行きましょうか」
歩こうとするとすそを踏んずけて転びそうになる。
「あっ、すそは蹴るようにして歩いてね」
もっと早く言えよ・・・。
ついたての奥から出て、鏡の前へ。
見ると今まで見たことのない私がいた。
・・・誰だこれ??
「それでこれをつけてっと」
おばちゃんが髪飾りとベールをつけてくれる。
鏡の中には、どこから見ても花嫁さんの私がいた。
メイクは全くしていないけど。
一瞬浮かんだ慣用句。『馬子にも衣装』
しか〜〜し。
彼の感想は・・・
「あんたの好きにしたらええよ」
おいこらっ。感想を聞いとるんじゃっ!!
「う〜〜ん・・・」
黙ってしまった。
「じゃ、次に行きましょうね」
再びおばちゃんに連れられてついたての後ろへ。
そこで再びしゃがんでドレスを上から「引っこ抜く」。
脱いでしまえば単なる「間抜け」な格好でかなり恥ずかしい。
何でもいいから早く着せてよって感じ。
次に着たのは長袖のレース柄のドレス。
これもかなり花がついてて派手傾向。
同じ要領で着せられて、再び鏡の前へ。
彼の感想は・・・
「う〜〜ん・・・」
また感想なしかいっっ!!
「・・・もっとシンプルな方がいいかも。」
やっと感想が出た♪
けどいい感想じゃないじゃん。
ちくしょうめっっ!!
3つ目はかなりシンプル。すそが「メロン柄」。
つまりメロンの網の目の柄。
着替えてついたての前に行ってみる。
確かにシンプルな方がいいかも。
おばちゃんがまた髪飾りとベールをつけてくれるが
なかなかきちんと止まらず、すぐ取れてしまう。
おばちゃんの言い訳
「あんた、優しい髪してるね」
・・・どんな髪やねん!!
彼の前に行き、感想を聞くと
「前よりはええ」
・・・ほめ言葉か?それ???
3着着たところで結構疲れる。
ハイヒールが痛いし、動くたびにすそを蹴り続けるのも疲れた。
というわけで、試着は終了。
着替えていると、例の中年のおばちゃんが言ってきた。
「写真だけ取るの??」
やっぱりタメ語かいっっ!
「だったら、ウチのスタジオで取った方が安く上がるよ」
まさか、こいつもか・・・。
「ウチのスタジオにもドレスあるから、それから選んだらドレス代、メイク代やだんなさんの衣装代、写真2枚も込みで6万円台で済むよ」
やっぱりさっきのおいちゃん同様、このおばちゃんもうちらを「貧乏カップル」と読んでるに違いない!
「・・・彼と相談してみないとなんとも・・・」
そう言ってごまかしておいた。
しか〜し・・・おばちゃんはすごかった。
着替え終わって出てくると、すでに彼のところで話をしている。
どうやらさっきの話を彼にしているよう。
・・・おばちゃんパワー、あなどれず・・・。
商売上手だ・・・。
結局来週、そのスタジオを見学することになってしまった・・・。
<つづく>
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