台風18号

2004年9月7日 仕事場にて
先週16号が来たのに、今週は18号が来た。
16号の時は「大きい」と言われて警戒していたけど全く被害はなかった。
通った経路がよかったんでしょう。今から思うと。
しかし18号は最悪の経路を通っていった。

ただ朝から風が強かった。
今週は学校が休みという婚約者に頼んで、大学まで送ってもらった。
この時はまだ家は停電していなかったし
大学病院にいた私は病院が自家発電のため、途中で県内はほとんど停電したが、全く気が付いていなかった。

昼過ぎになり、雨風ともに強くなった。
今日は夕方からネーベン。正直嫌な予感がした。
実は私、天変地異にめっぽう弱い。
停電なんてあろうものなら、簡単にパニックになってしまう。
ネーベン先が停電でありませんように。

しかし・・・そんな私の願いもむなしく
ネーベン先は完全に「停電」していた。
いいのか??病院で完全停電なんて??
非常灯もつかない。病院内は真っ暗。
懐中電灯ですごすことに・・・。
しかも電気が止まると水道も止まるらしく、風呂に入れない!
最悪の状態。
もう寝るしかないっとふてねをしていると、ドアがノックされる。
出てみるとNsが懐中電灯を片手に立っている。
「先生。患者さんの痰が取れなくてSpO2が下がってます」
非常電源は?病院ならあるはずじゃん。
そう尋ねる私にNsが一言「ないんです」。
おいおい・・・病院の役目を果たしてないじゃん・・・
対症的にO2の量を増やすもあまり改善なく(あるわけないが)、
結局真っ暗闇の中で、転院の紹介状を書く羽目になった。
救急車を要請して、搬送された20分後、
電気がついた。
うれしい反面、あの20分はなんだったのかとちょっと悲しくなった。

まあこんなこともあるんでしょう。
これからこの仕事を続けていく上で、何度か同じような状況に出くわすんだろうし・・・。
しかし、電気ってありがたいなと思いました。
大切に使わねば・・・と思うんだけど
のどもと過ぎれば熱さ忘れる、ですぐ忘れちゃうんだよね。

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