今日は「映画」の話題をひとつ。

『カッコーの巣の上で』という映画ですが1975年頃の作品です。
なんと私が生まれた年です。
この年のアカデミー賞の主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)を総ナメした作品。

実は同僚の先生が貸してくださいました。
その時に内容まで教えてくださったのですが、
これがまあ暗い内容で・・・(泣)。

この映画、実は「精神科医」には結構有名な作品。
とある「精神病院」でのお話です。

アメリカの精神病院に入院してきた一人の男(“ランドル”:ジャック・ニコルソン)。
今まで暴行や淫行を繰り返し、刑務所に入れられたが、
刑務所の強制労働から逃れたいと「精神疾患」を装って(つまりは仮病)
精神病院に送還された。
入院後も何かにつけて規律を乱し、婦長ら病院側と対立。
無気力な患者たちを扇動して・・・

以下の内容は完全にネタバレになってしまうので、秘密で書きます。

この映画は「精神科疾患の治療法」を大きく変えるきっかけを与えました。
実はこの映画の中で精神科で昔よく行われていた「ロボトミー」という治療法が出てくるのですが
その治療法を「撤廃させた」映画なのです。
(公開前から行われる頻度は減少傾向だったらしいですが)

もし興味のある方がいらっしゃったら、ぜひ一度ご視聴あれ。
ただし、見終わった後の後味が悪いかもしれませんのでご注意を・・・。

コメント

おのぞ
おのぞ
2006年11月27日18:22

初めてコメントさせていただきます。

この映画、ずいぶん前にみて、手術とその後にとってもショックを受けて、当時かなり落ちたんですが、ロボトミーを撤廃させていたとは、驚きました。
「17才のカルテ」は、これの女の子版ですよね。ロボトミーはでてきませんが。

asuka
asuka
2006年11月28日9:31

おのぞさま<<コメントありがとうございます。主人公を演じていたジャック・ニコルソンの演技が非常に上手くて、「ロボトミー後の廃人のさま」が非常に印象的でした。そして『結末』も衝撃的でした。一般の方がかなりショックを受けられるぐらいですから、精神科関係者はもっとショックを受けたと思います。私自身は今回始めて視聴したのですが、やっぱりすごくショックを受けました。「ロボトミー」が廃止されてよかったです。
「17歳のカルテ」はまだ見たことがありません。機会があればぜひ見てみようと思います。

おのぞ
おのぞ
2006年11月28日18:31

ロボトミーは世界中から廃止されたのでしょうか。
以前、ちょっと親しくさせていただいていた精神科医の先生のサイトで、その先生の病院に中国から研修にきた学生がいて、「中国の精神科はどう?」って聞いたら
「内科ですか?外科ですか?」と聞き返されて、「まだ精神外科やってるのか??、中国」っていう話があったので、やってる国もあるのかなと思ったりしてます。
17才のカルテは、リアルでメンヘラな(入院経験アリ)ウイノナ・ライダーはともかく、この作品で助演女優賞をとったアンジェリーナ・ジョリー演じる反社会性人格障害の少女が迫力ありますね。

Nacky
Nacky
2006年11月29日1:22

>>asuka様
眠れないので秘密日記を書きましたが、もう笑いが止まらなくて…業者も行く付くところまで行ってしまったのかな?と。

asuka
asuka
2006年11月30日8:55

おのぞさま<<今の現代精神医学では「ロボトミーは過去のもの」となっています。中国の情報は知りませんが、いまどきやっている国があるとしたら・・・時代錯誤もいいところですね。今は「薬物療法」と「精神療法」が主流ですね。

Nackyさま<<業者もいろいろ手を考えてくるんですね。Nacky先生の秘密日記を見て、私も笑ってしまいました。「まぁよくもそんな手を考え付くものだ」と思います。そんなに儲かる話なら自分がやればいいじゃんという意見、私も賛成です。今度電話がかかってきたら、私もそう言うことにしようっと♪

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